面談をしていると「この子はスマホばっかり触っているんです。」や「トイレに行くときもスマホを手放さないです。」といったお話を聞くことがあります。また、生徒さん自身からも「いつの間にか(スマホを)触ってしまう。」や「友達とオンラインでゲームをしたりするから必要なんです。」といった意見がでます。皆さんスマホが勉強時間を奪っているという認識はあるようです。ですが、その認識では足りません。スマホはもっと多くのものを奪っています。
ここでは「スマホが奪っていくもの」の一部を紹介しようと思います。(まずは理解することが大切です。)
①時間
…これは言わずもがなです。画面をスクロールして次の動画を見たり、その人が気になるネットニュースを画面の上部に表示するサービスはありとあらゆる時間に入り込んでいるはずです。
②集中
…目の前のことに集中するためには集中するための準備が必要です。勉強を続けていると初めは周りの雑音が気になったり、お腹が減っていくのを感じたりします。ですがどんどん周りの音が無くなり、自分の身体の雑多なことなど忘れてその問題に集中するようになります。「ゾーン」に入る感覚です。机の上やカバンの中にスマホがあるとその状態にはなりません。(隣の部屋に置いておくなどの工夫が効果的です。近くにあるだけで人はスマホを意識してしまうそうです。)
③記憶
…「短期記憶」や「長期記憶」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。モノを覚えるときに人は反復したり、たくさんのものと紐づけることで記憶を引き出しやすくしていきます。初めは「短期記憶」で覚えていたものが徐々に「長期記憶」に移行します。何回も使う大切なモノだと脳が認識するからです。しかし、スマホで気になる文章を読んだり、短い映像を繰り返し見ると記憶が上書きされます。(正確に言うと勉強した内容よりもスマホで見た興味のある情報の方が大切だと脳が勘違いしてしまうそうです。)せっかく一生懸命に勉強しても寝る前にスマホを30分見ると台無しです。
④睡眠
…就寝準備をしていますか。朝に陽の光を浴びて体内時計を整えるとか。寝る前にホットミルクを飲むとか。半身浴をして血行をよくするとか。色々あると思います。でも寝る前にスマホを触ってしまってはおしまいです。
勉強時間を確保できない。集中力が続かない。なかなか記憶が定着しない。いつも寝不足である。これらの原因に心当たりはありませんか?これはどうしようもないことでしょうか?
当塾では自習室へのスマホの持ち込みを禁止にしました。自習室の外にある鍵付きのボックスに預けてもらうようにしています。ですが、これだけでは不十分です。ご家庭でも本人と共に相談しておくことが大切です。
スマホ依存という言葉があります。この状態になってしまうとお医者さんなどと相談しないと解決が難しくなります。中学1・2年生の保護者の方は今のうちに対策をしていくべきだと思います。
⑤共感力
⑥健全な精神
⑦未来