良い気分転換と悪い気分転換

人はストレスがかかると自身を間違った方向に進ませ、思慮分別を失わさせ、本能のままに動かそうとします。たとえば、勉強の息抜きにYoutubeやTik Tokを見てみたり、友達からのメッセージを確認したりします。昨今の中学生や高校生は(私の時代と比べて)さらに誘惑が多くなっています。そして、幼いころから誘惑に振り回されてきた子供たちは正しい気分転換のやり方を知りません。

 

さて、気分転換として根拠のある方法とはなんでしょうか。

 

多くの大人がやっている大半のストレス解消法は役に立たないのですが、なかには本当に効果のあるものもあります。「エクササイズやスポーツをする」「読書や音楽を楽しむ」「家族や友達とすごす」「ストレッチをする」「外に出て散歩をする」「瞑想やヨガを行う」「クリエイティブな趣味の時間をすごす」などです。このような活動の中で(勉強の合間でできそうな)オススメは「体を動かす」「外の空気を吸う」でしょうか。

因みに最も効果が低い方法は、「ギャンブル」、「タバコ」、「お酒」、「やけ食い」、「テレビゲーム」、「インターネット」、「テレビや映画を2時間以上観る」などがあります。最初の3つはやらないとしても、受験を頑張っている生徒さんで見かけるのは「自分の体型を気にする」「テスト後に息抜きに丸一日インターネットやスマホに没頭する」方々です。おそらくはストレスの解消法が悪い方法に偏っているのではないかと思われます。

 

 

生徒さんも保護者の方々も日々の生活で大なり小なりストレスにさらされています。「効果的な息抜きの方法」を自分の中で見つけてみるのはいかがでしょうか。そして、息抜きをするときはその息抜きが本当に自分のしたいことなのか考えてみると良いと思います。「やけ食い」や「スマホ」が人生のもっともやりたいことではないはずです。